Loading

新着情報 News

親の敷地に家を建てる

今日は立春。立春は春を感じられる頃と云いますが、週間天気予報には雪だるまのマーク・・・。本当の春はまだまだ先の様です。

今回は、よくお問い合わせのある「親の敷地に家を建てたい!でも・・・家って建つの?」という事例について少しお話しいたします。これから建築予定の方は参考になさって下さい。

まず親御様がお住まいの土地が「市街化区域内」か「市街化調整区域内」なのかによってフローチャートが大きく変わります。

長くなるので何回かに分けて事例を交えて紹介していきます。




市街化区域」とは―都市計画法の定義として「すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」とされる区域のこと。要はこれからも街を活性化させる為に利用される地域で今後も市街化が進んでいく地域の事を指します。

市街化調整区域」とは―市街化区域とは対照的に市街化を抑制すべき区域のこと。農業・林業・漁業の振興や自然環境保護を図るために住宅の新築や、増築を抑制している地域の事を指します。




敷地に余裕があるからと言って、勝手に家を建てることはできません。

親御様のお住まいの土地が「市街化区域内」に該当すれば、建築基準法に則り建築計画を進めていきます。

市街化区域内には用途地域が定めてあり、建物の用途や規模などの制限(建蔽率・容積率)が設けられています。特に住宅の良好な環境を保護すべき地域程制限は厳しくなっています。

建蔽率とは―敷地面積に対する建築面積の割合のこと
容積率とは―敷地面積に対する建物の延床面積の割合のこと



 




母屋のわきに少しだけ余剰地があるので、そこに「小さなはなれ」を建てたい!

いくら小さいからと言っても、母屋とはなれを合計した「建築面積」が建蔽率をオーバーしては、その余剰地にはなれを建てることはできません。容積率も同じく、母屋が3階建てであったりして「延床面積」が大きいものは注意が必要です。場所によっては二つの用途地域に建物がまたがる場合も有るので計算がより複雑に・・・。わからない場合はプロに相談しましょう。




余剰地も広く、建蔽率・容積率はクリアできそうだ!「よし。二階建てを母屋の前に建てよう!」

同一敷地内に家やはなれを建てる場合、今建っている母屋が現在の建築法規に違反する建物にならないように分筆計画・配置計画を進める必要があります。

母屋の目の前に二階建て家が建ってしまうと、今まで明るかった母屋に日が入らなくなってしまいます。ましてや、三階建てを建てる計画をした際には影が伸びてしまい親御様も居心地が悪くなってしまいます。建築基準法では「居室の採光計算」が義務付けられており母屋の前に家を建てる場合、子世帯だけでなく母屋・子世帯両方とも採光について検討し家の配置を決定します。建築基準で云われる採光計算と、実際の日の入り方については大きな開きがあります。周辺環境や、建物の高さや位置によって影響を受けますので、建築士に是非相談ください。

また、採光の検討だけではなく分筆した際に母屋・子世帯両方とも建蔽率・容積率をオーバーしないように分筆線を決定します。現在の事だけではなく、将来の土地利用も考えながら話を進めていきましょう。適当な設計士に相談すると・・・再建築建築不可に!なんて事にならないよう注意してくださいね。



 
さて、少し前の話に戻ります。「やばい・・・うちは市街化調整区域内だ・・・市街化調整区域に該当した場合は絶対に家は建てられないのか?

いえいえ。そんな事はありません。あくまでも抑制すべき地域に該当するので、一定の条件を満たし都道府県知事から開発許可・建築許可を受ければ建築可能です。

その「一定の条件って何?」

愛知県では、市街化調整区域内でできる開発行為 のページに詳しくまとめてあります。

次回この一定の条件に付いて少し解説していきます。